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2006年05月18日

●松久淳+田中渉『天国の本屋』シリーズ

今回は松久淳+田中渉『天国の本屋』シリーズのレビューです。
今回『天国の本屋』シリーズというタイトルにしたのは
「天国の本屋」というタイトルで3作品出版されているから
ちなみにその3作品とは…

tengokunohnnyaseries.jpg


画像左から
『天国の本屋』
『天国の本屋―うつしいろのゆめ』
『天国の本屋―恋火』
となっています。

この作品を読んだきっかけは、いくつかあります。ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」や『いま、会いにゆきます』などに個人的に触れて、のめり込んだということもあり、死後の世界というものにほんの少しだけ興味があったというもありますが、最大の理由は映画化されたということです(映画については後ほど)。

まずこの作品の天国観はこうなっています。
(ネタバレの箇所なので興味を持った方は反転して御覧下さい)

*************************************************
人間の現世での寿命というのは、実は「百歳」ジャストに設定されている。これが本当の意味での「天寿」だという。しかし、もちろん誰もが百歳まで生きれるわけではない。二十歳で死ぬ者もいれば八十歳で死ぬ者もいる。そこで、残った天寿をまっとうする場所が「天国」だというのだ。(中略) そして、百歳という天寿をまっとうすると、人は天国での記憶を全て消去され、赤ん坊として現世に再び生まれてくる。つまり天国は厳密には死んだ後に行く世界、だけではなく、現世とパラレルワールドのように繋がったもうひとつの現世、でもあるというのだ。

                『天国の本屋』pp.28?30より
*************************************************



そしてこの作品最大の特徴に少々ネタバレしますが、「天国は死んだ人だけがいるのではなく、現世で生きている人も天国にはいるし、天国と現世を行き来できる人もいるということ」にあります。

これを踏まえて今回紹介した『天国の本屋』3部作はそれぞれ現世に生きている人がストーリーに関わってきます


ここでちょっと話が脱線しますが、人間は誰しも順風満帆に迷わず自らの人生を切り開いている人っていないと思うんです。

多くのしがらみで自分の本音が出せなかったり、「これでいいのかな?」と迷い、「あの時こうすればよかった」と後悔する。

基本的には「人生の針路は自らで判断する」のが求められますが、人間って弱い側面があって「第3者の意見」的なものをどうしても求めてしまう事もあるでしょう。(例えば占いに頼ったり、友人、知人、家族の意見を聞くなどですね)


さて、話を戻しますと、この『天国の本屋』シリーズでは自らの人生に何かしらの「迷い」のある人が、ふとしたきっかけで「天国の本屋」で働く事になり、それによって、自分の人生の針路に「何かしらの結論」に至る一プロセスが描かれています。そして現世の人間が天国での経験に接して、未来へと歩みだしていってます。

僕も当然そうですが「現世に生きる人間の弱さ」というものを強く実感した作品でした。


もう能書きはこれ以上書きません^^

今回取り上げた『天国の本屋』三部作で僕の読後で「いいなぁ」と思った順位は…

1位:『天国の本屋』
2位:『天国の本屋―恋火』
3位」『天国の本屋―うつしいろのゆめ』

となっています(1位と2位に大きな差はありませんね。ところで全作読んだ方の印象はどうでしたか?)

正直言ってビックリするような展開もなければ派手なストーリーでもありませんし、「わかっちゃいる」話ですが、むしろそれが非常に気持ちよい作品でした。



ちなみにこの作品は映画化されています
題して「天国の本屋―恋火」。

koibimovie.jpg


竹内結子、玉山鉄二、原田芳雄などが出演していて、昨年見たのですが、個人的に竹内結子ファンということもあり、なかなか面白かった記憶があります。

この映画の感想が後日改めて見返してみてブログ上に載せたいと思います。

【6月21日追記】
映画のレビューを掲載しました。こちらを御覧下さい





クリックしてくださると嬉しいです^^

スレッドテーマ:読んだ本。:本・雑誌

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コメント

●全部読んだよ^^
1,2,3位の順位は同感

原田芳雄も悪くないんだけど なんとなく竹中直人のイメージが本を読んでるときに 私の中で勝手に描かれてしまって 映像と本の脳内変換がちょっときつかった…というのがありましたが^^;

コメント

●ブタネコ さん
一作目の『天国の本屋』って読んでいる側が「最後はこうだといいなぁ」というのを
奇をてらうことなくきちんとそれに沿ってくれたのが
むしろよかったように思うから、読後の印象がよかったように思います。

僕は映画を見てから原作を読んだので
原田芳雄にさほど違和感を持たなかったのですが、
ブタネコさんの言うとおり竹中直人もいいかもしれませんね。
というか竹中直人の見てみたいです。

ちなみに原作を読んでみて僕の場合、
若い頃の藤村俊二がヤマキにオーバーラップしました。

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