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2007年12月10日

●本多孝好『FINE DAYS』

今日は本多孝好『FINE DAYS』を紹介。

bookfinedays.jpg


本多孝好『FINE DAYS』祥伝社 2006年


本多孝好の作品は不思議で静謐な世界観と涼しげな読後感が心地よくってまだレビューを掲載していない作品もありますが、すべての作品に手をつけています。

個人的には本多孝好の作品は以前紹介した短編集『MISSING』が一番のお気に入りということもあり、「本多作品は長編より短編がツボ」です。

今回紹介する『FINE DAYS』は僕のツボである短編で、やはり本多作品特有の世界観を楽しめると思います。


まずこの作品には4本の短編で構成されています。

(1) Fine Days
とある高校でのお話。主人公の僕と、同じ中学出身で女子をしめている安井、そして、口数が少なく絵を描く神部は校舎の屋上で、思い思いに時を過ごす。1学年下に転校してきた髪の毛の綺麗な女の子と彼らをめぐるお話。

(2) イエスタデイズ
余命宣告された父の35年前に別れた恋人を、末っ子の主人公が探しに行く話。

(3) 眠りのための暖かな場所
幼少の頃妹を亡くしたという過去に縛られる大学院生の女の子が主人公。大学のゼミの後輩を通じて自分を振り返る話。

(4) シェード
29歳の彼女を持つ26歳の主人公が、クリスマスプレゼントを骨董屋に買いに行く。骨董屋の窓越しにいつも眺めていたランプシェードを買い求めようとするが、それは既に売られていた。骨董屋の主人からランプシェードにまつわる物語を聞くのだが、それによって彼の心にある決意を呼び起こす。



個人的には(2)イエスタデイズはよくありそうなストーリーかもしれないけど、静謐な筆致で心地よくよませてもらい、(4)シェードはランプシェードの切ない話がおとぎ話をきいているかのような本多作品特有の世界観溢れるストーリーを楽しむことができてこの2作品が僕の中ではお気に入りでした。



さて当ブログ上では本多作品を紹介するときは毎回、本多作品の世界観を僕の貧困なボキャブラリーを駆使して表現していますので、今回もトライしようと思います^^;

ボケーっと過ごしていたらとるに足らない小さなことかもしれないけど、実は登場人物自身の性格、哲学に大きな影響を及ぼしている心の奥底に眠る本心、思い、感情といったものにスポットを当てて、それらの細かな動きを独自の世界観で描いているといえばいいのかなぁ

別な言い方をすると感情、精神といったものを繊細に描いていて、「そういう考えもあるのかぁ」だったり「なるほどなぁ」ってさせてくれる作風なんですよね。


今回も不思議な世界観に気持ち良くさせてもらった『FINE DAYS』でした。


【当ブログで紹介した本多孝好作品】

【過去のエントリ:本多孝好『MISSING』
【過去のエントリ:本多孝好『ALONE TOGETHER』
【過去のエントリ:本多孝好『MOMENT』
【過去のエントリ:本多孝好『正義のミカタ』














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●藍色 さん
返信が遅くなり申し訳ありません。
後ほど感想を拝読させていただきたいと思います。

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