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2007年03月19日

●宮嶋茂樹『ああ、堂々の自衛隊』

ご無沙汰しています。
ちょっと色々ありまして更新する体力も気力もありませんでした^^;
(詳しくは後日)

今日は宮嶋茂樹『ああ、堂々の自衛隊』を紹介します。

bookaadoudounojieitai.jpg


宮嶋茂樹『ああ、堂々の自衛隊』双葉文庫、1997年


この本は私が日参させていただいているブログ、ブタネコのトラウマ内で紹介されていたで購入。

200ページほどの薄い本で2時間ほどで読了出来るボリュームです。



さて、1992年に自民党の宮沢内閣で成立したPKO協力法に基づき、国連平和維持活動のため自衛隊がカンボジアに派遣されました。

PKO協力法は野党の社会党、共産党が自衛隊の海外派遣が軍国主義の再来ととらえて、法案成立を強行に反対し、牛歩戦術などの投票妨害の末に成立された法律です。

この本はこのような経緯でカンボジアに派遣された自衛隊にスポットを当てた、著者のまさに体を張ったドキュメント。


この本は2部構成。

第一部 バシー海峡 波高し

著者が自衛官と一緒に輸送艦「みうら」に乗り、カンボジアに向う様子が書かれています。


第二部 日章旗、再び仏印に翻る

カンボジアに到着し、木と竹で作った粗末な家(著者は「文藝春秋タケオ臨時支局」と名づけていました)を根城にして、カンボジア、自衛隊の活動の様子を著者が乞食のようになりながらも彼らと同じ目線で書かれています。


非常に読みやすく、楽しく読むことが出来る本だと思います。


でも楽しく読むことが出来る中に著者宮嶋茂樹氏の強烈なメッセージを感じたんですよね

それは…自衛隊を取り巻く環境のあまりの酷さ

現地ゲリラより軽装備な小銃と拳銃しか携行は認められず、しかも現地視察に来て日本のPKO活動にあれこれ難癖をつけようとする国会議員や某NGOや市民団体の妨害の中で活動をしている自衛隊員の苦労と奮闘ぶりが書かれています。

ちなみにこういった妨害をしている人たちはカンボジアの現状を無視し、頭の中にお花畑が咲いている平和ボケの面々。


著者は日本のPKO活動の問題点を前書きで以下のように書いています。

ただ惜しむらくは、彼らを送り込んだ日本国の腰が据わっておらず、不完全な形で行ってもらったことだ。…この本の中に出てくるさまざまな滑稽な事態も、多くはこの中途半端さに起因していることを、笑いつつもご理解いただければ幸いである。(P.12より)

戦後日本は憲法9条により戦力保持を許されず、自衛隊という組織に対して冷たい視線を向ける、もしくは見て見ぬ振りをしていたのではないかと思います。そのツケがこのような中途半端さと様々な妨害工作を招き、現場の自衛隊員が十分な装備を持たずに命の危険と隣りあわせに活動せざるを得ない現状を少しでも知って欲しい著者の思いを感じます。

カンボジアPKOに留まらず、このような厳しい情勢の中で活動されている自衛隊の皆さんには頭が下がります。


そういったことを踏まえると、この本はあまり知られていない自衛隊の勇気ある活動を少しでも多くの人に知ってもらう為に、著者が隊員と同じ目線で見たこと、感じた事を面白おかしいタッチで書いたものなのかもしれません













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コメント


ええ、この本は良書です。^^

コメント

●ブタネコ さん
本当に良書でした。

宮嶋氏の著作を今回初めて読んだのですが、
彼の他の作品に手をつけること間違いなしです^^

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