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2007年01月23日

●北海道新聞取材班『解明・拓銀を潰した「戦犯」』

北海道新聞取材班『解明・拓銀を潰した「戦犯」』を紹介。

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北海道新聞取材班『解明・拓銀を潰した「戦犯」』講談社、2000年

かつて北海道拓殖銀行(拓銀)という銀行がありました。

北海道開拓のための資本を供給する特殊銀行として1900年に設立。戦後は都市銀行として北海道経済に大きな影響力を持っていましたが、バブル期の乱脈融資に端を発し1997年に経営破たん、道内は北洋銀行、本州は中央信託銀行(現中央三井信託銀行)に営業譲渡されました。

北海道出身である僕にとって拓銀についての思い出は…あまりありません^^;

というのも実家のある町に拓銀の支店は存在せず、預金口座を持っていなかったから。

でも経営破たんした1997年は浪人生として札幌の予備校に通っていたこともあり、大通公園に面している拓銀本店ビルの前をしょっちゅう通っていたし、そして北海道出身のコメディアン益田喜頓(ますだきいとん)がタップダンスを踊るCMがステキで今でも記憶に残っている位の思い出はあります。


さて、この本は1997年まで存在した北海道拓殖銀行がいかにして経営破たんをしたのか?その経緯が書かれています。


規模、収益力で上位都銀との差が広がり、さらに地銀に追いつかれそうになっている状況を打開するために、1990年に打ち出した「21世紀ビジョン」。これで主に新興企業育成の融資に比重を置き、いい加減な審査でホイホイと企業に融資した当時の経営陣の責任は免れることは出来ません。

でもそれだけが原因ではなく、当時の日本の金融システム、大蔵省と日銀、実体経済と金融の乖離…といった要因が複合的に重なり経営破綻したことも書かれています。(解説でその辺のことを「3本の座標軸」という視点で詳しく書かれています。)

何より感じたことは「銀行」というのが経済活動に大きな役割を果たしているということ。

拓銀は北海道経済に多大な影響力を持っているという事もあり、経営破たんによって道内企業の多くが倒産しましたし、「拓銀」という看板を信用し、系列ノンバンクにお金を託した人が大きな被害を受けました。勿論行員の生活にも暗い影を落としました。

銀行に限らず全ての企業のトップは抱えている従業員、お客などを考えて舵取りをしなければならない事を我々に教えてくれます。

そして我々一般庶民も看板だけで判断せずにしっかりとした目をもって金融機関と付き合っていかねばならないとも感じました。




ちなみに拓銀本店ビルが取り壊されるニュースを見たので、今回この本のレビューを書いた次第です^^

あの建物は大理石の重厚な造りだったんですよね。













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